ニコスの過払い金回収の金額、期間の目安一覧。裁判例でのポイントを解説。

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三菱UFJニコス株式会社の過払い金計算事例

三菱UFJニコスは、三菱UFJグループの信販会社です。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2023.9.29

 

通称「ニコス」と呼ばれています。

国内最大のクレジットカード会社と言われます。

多種のクレジットカードを発行しているため、取引をしていた人も多いです。

ENEOS VISAカードなど複数のカードで過払い金が出ています。

以前は、ニコスカードやマイベストカードなどで取引をしていた人が多いです。

UFJカードなどもあり、利率がカードによって大きく違います。中には、利息制限法の範囲内の取引もあります。

 

ニコス過払い金の根拠

過払い金が発生する根拠は、利息制限法を上回る利息を払っていたことによります。

利息制限法

 

多くの取引では、年利18%を上回るかどうかがポイントになります。

ニコスのクレジットカード利用でもショッピング利用の場合には、利率がこれよりも低いです。

対象になるのは、クレジットカードで現金を借り入れたキャッシング利用のみです。

お店でカード払いにしたショッピング利用、家電製品などニコスの提携ローンで購入したような取引では過払い金はありません。

 

ニコス過払い金の減額交渉

ニコスについては、裁判前でもある程度の回収はできますが、やはり減額を求められます。

他の消費者金融、クレジット会社と同じく、裁判前の任意の交渉で全額回収に応じてくれる業者はほとんどありません。

 

ニコスに対して過払い金の裁判を起こした場合、判決になることはさほど多くなく、早期に和解による解決となることが多いです。

裁判とはいっても、ご自身が裁判所に出席する必要はなく、弁護士がすべて対応しますので、負担はほとんどありません。

裁判の場合には、印紙代や切手代等がかかりますが、実費をかけた以上に、回収額が増えるのが通常です。

 

ニコス過払い金裁判のポイント

ニコス過払い金でも、徹底的に争われるケースはあります。

他のクレジット会社と同じような争点ではありますが、取引の分断主張があります。

これは、一定期間、キャッシング利用がない空白期間がある場合、そこで分けて、以前の取引は消滅時効で過払い金が請求できないという主張です。

三菱UFJニコスの1年9ヶ月の空白期間で一連計算(宮崎簡裁令和2年12月22日判決)

同じクレジットカードという基本契約内での空白期間でも、実態を重視する裁判例もありますので、注意が必要です。

 

また、平成7年よりも前から利用している場合には、取引履歴開示がないことが争点になります。

ニコスについては、クレジットカードを長期間使っている方が多いところ、多くの取引で平成7年より昔の取引履歴を開示してこず、推定計算や残高ゼロ計算で過払い金請求をし、裁判でも争うことが多いです。

金額が大きかったり、争点があるケースでは、弁護士が三菱UFJニコスの代理人となり法廷に出てくることが多いです。

 

 

ニコスの取引期間といくらの過払い金になるか一覧表

ジン法律事務所弁護士法人で扱った三菱UFJニコス株式会社(旧:日本信販など)の取引の利息制限法計算結果の一部を記載しますと、以下のような状況です。

 

最終更新日(2023年9月27日)

計算前 計算後 取引期間
0円(完済) -130万円 11年
160万円 -41万円 13年
0円(完済) -220万円 12年
0円(完済) -10万円 2年
0円(完済) -470万円 約20年(推定)
0円(完済) -28万円 3年
15万円 -35万円 10年
0円(完済) -13万円 2年
160万円 -490万円 約24年(推定)
85万円 -290万円 約23年(推定)
0円(完済) -190万円 21年
0円(完済) -59万円 15年
0円(完済) -15万円 9年
0円(完済) -370万円 22年
0円(完済) -290万円 18年
33万円 -90万円 13年
10万円 -195万円 19年
99万円 -75万円 15年
10万円 -330万円 20年
50万円 -25万円 20年
0円(完済) -215万円 20年
0円(完済) -205万円 19年
0円(完済) ー40万円 5年
0円(完済) -290万円 20年
0円(完済) -60万円 14年
69万円 -35万円 19年
0円(完済) -280万円 16年
0円(完済) -56万円 16年
0円(完済) -410万円 16年
36万円 -80万円 22年
17万円 -80万円 16年
80万円 -259万円 24年
60万円 -478万円 22年

当時の約定利率や取引状況によって、金額は異なりますが、一例として参考にしてみて下さい。

利率が利息制限法違反であるものの、そこまで超過していないカードも多く、年数が長くてもそれほど過払いになっていないことも多いです。

 

 

ニコス過払い金回収までの期間について

2019年の事例では、裁判を起こさずに交渉で解決したケースでは請求から回収まで約2か月半、裁判を起こしたケースでは、請求から約10か月で回収というケースがあります。

2019年の事例では、推定計算などで裁判で争ったケースで、請求から回収まで約11カ月という事例があります。

 

そこまで争いがないケースでは、訴訟提起から回収まで4、5ヶ月という事例もあります。

2022年の事例でも、訴え提起から回収まで4,5ヶ月となっています。

 

ニコスの過払い金請求について

ニコスは、過払い金の計算など争点がないような事案では、過払い金の返還請求への対応が良く、調査開始から過払い金返還までの期間も、最近では、他社と比べて短くなっている傾向にあります。

過払い金の計算金額に対して任意交渉では元金の80%程度、訴訟すると過払い利息を含めた計算での元金100%以上の回収が見込める業者です。

取引の「分断」と呼ばれる、取引中断がある期間に関しても1年未満であれば、そこまで争ってこないことが多いです。とはいえ、訴訟提起後、早いタイミングで弁護士をつけ、法的な主張をしてくることもあるので、ある程度は、法的な論点について反論しつつ、和解交渉をするのが有効です。

手続きイメージ

 

ニコスの借金問題とその解決策

ニコスのクレジットカードでは、2007年以前に利息制限法を上回る利率が設定されているキャッシング取引も多かったです。

中には、年利17.8%など、利息制限法以内の利率に設定されているものもあります。

過払い金があるかどうかは、カード次第なので、利率の調査が必要でしょう。

ニコスのカードでも、利息や手数料、返済期間などの理解不足から、借金が膨らみ、返済が困難になるケースがあります。

このような状況に陥った場合、まずは自身の借金状況を把握することが重要です。過払い金の対象になるような場合には、借金自体を減らせる効果があるので、調べてみた方が良いでしょう。

過払い金がないのであれば、借金問題を解決するには、自身の返済能力を見極めることが必要です。

借金問題の解決策の一つは、返済計画の見直しです。

具体的には、返済期間を延ばす、利息を減らす、返済方法を変更するなどの方法があります。

借金問題を解決するためのもう一つの方法は、債務整理です。

債務整理には、自己破産、個人再生、任意整理などの方法があります。

 

ニコスの借金整理とその手続き

債務整理は、借金問題を解決するための重要な手段です。

しかし、どの手続をとれば良いのか判断は難しいです。

それぞれの手続のメリット・デメリットを知り、自分にとっての選択肢が何なのかを知ったうえで判断する必要があります。

自己破産は、借金の全てを免除する手続きです。しかし、自己破産を選択すると、信用情報に登録され、一定期間、新たな借入ができなくなるなどのデメリットがあるほか、最低限の所持分を上回る財産は処分されます。

基本的には自己破産は最終手段と考えるべきでしょう。

個人再生は、裁判所を通じて借金の一部を免除し、残りの借金を分割して返済する手続きです。個人再生を選択すると、借金の一部を免除できる一方、裁判所の認可が必要です。手続きは、自己破産よりは複雑で時間がかかるというデメリットがあります。

任意整理は、借入先と直接交渉し、返済条件を再設定する手続きです。任意整理を選択すると、返済条件を自身の返済能力に合わせて設定できる一方、借入先の同意が必要であり、交渉が難航する場合もあります。最近は、過払い金請求によって経営状況が悪化した消費者金融が任意整理だと極めて厳しい条件でしか合意できなくなってきています。

貸金業者の中では、ニコスは比較的、任意整理にも柔軟に対応してくる業者です。ニコスが筆頭債権者の場合には、任意整理での解決もしやすいでしょう。

 

ニコスの過払い金解決事例の流れです

三菱UFJニコス株式会社に対する裁判による過払い金回収事例です。


5月 弁護士による無料相談

    費用を明記した契約書の作成、ご依頼

 委任契約書


7月 取引履歴の開示

7月 過払い金の返還請求、交渉

 過払い請求書


8月  交渉決裂により小田原簡易裁判所へ訴訟提起


 訴状ニコス


8月 訴訟提起により交渉が進み、口頭での全額返還合意、

9月 裁判所による和解に代わる決定 


和解に代わる決定


11月 過払い金回収


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弁護士 石井琢磨 神奈川県弁護士会所属 日弁連登録番号28708

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