
事例紹介
ケース紹介
プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の過払い金計算事例
プロミスは、三井住友グループの大手消費者金融です。
以前は、プロミスという社名でしたが、現在は、SMBCコンシューマーファイナンスという長い名前に変更されています。
プロミスの名称はブランドとして残っていますので、ATMやカードなどにはお馴染みの記載が続いていることも多いです。
ポケットバンク(三洋信販)も、プロミスに合併していますので、過払い金の請求先は、SMBCコンシューマーファイナンスになります。
銀行系列ですので、当面の倒産リスクは低く、過払金の回収できる確率は高いです。訴訟提起後、弁護士をつけて各論点について争ってくるものの、和解で相当額の回収ができる状況が続いています。
ジン法律事務所弁護士法人で扱ったプロミスの取引の利息制限法計算結果の一部を記載しますと、以下のような状況です。
計算前 | 計算後 | 取引期間 | |
---|---|---|---|
0円(完済) | → | -15万円 | 3年 |
0円(完済) | → | -90万円 | 3年 |
0円(完済) | → | -60万円 | 7年 |
80万円 | → | -10万円 | 9年 |
0円(完済) | → | -70万円 | 10年 |
180万円 | → | -65万円 | 10年 |
125万円 | → | -50万円 | 11年 |
80万円 | → | -40万円 | 12年 |
55万円 | → | -110万円 | 15年 |
110万円 | → | -220万円 | 15年 |
50万円 | → | -120万円 | 16年 |
43万円 | → | -201万円 | 19年 |
0円(完済) | → | ー35万円 | 9年 |
0円(完済) | → | -115万円 | 10年 |
0円(完済) | → | -360万円 | 20年 |
0円(完済) | → | -98万円 | 12年 |
12万円 | → | -55万円 | 10年 |
32万円 | → | 159万円 | 18年 |
0円(完済) | → | -330万円 | 15年 |
0円(完済) | → | -50万円 | 6年 |
0円(完済) | → | -65万円 | 6年 |
0円(完済) | → | -230万円 | 22年 |
0円(完済) | → | -86万円 | 13年 |
31万円 | → | -62万円 | 10年 |
0円(完済) | → | -43万円 | 8年 |
0円(完済) | → | -40万円 | 6年 |
0円(完済) | → | -150万円 | 16年 |
0円(完済) | → | -550万円 | 22年 |
0円(完済) | → | -75万円 | 9年 |
0円(完済) | → | -95万円 | 14年 |
3万円 | → | -190万円 | 16年 |
75万円 | → | -60万円 | 13年 |
50万円 | → | 110万円 | 17年 |
0円(完済) | → | -78万円 | 8年 |
0円(完済) | → | -30万円 | 8年 |
0円(完済) | → | -25万円 | 9年 |
140万円 | → | -275万円 | 16年 |
0円(完済) | → | -21万円 | 6年 |
0円(完済) | → | -170万円 | 9年 |
95万円 | → | -370万円 | 17年 |
0円(完済) | → | -80万円 | 13年 |
0円(完済) | → | -68万円 | 9年 |
85万円 | → | -257万円 | 16年 |
50万円 | → | -310万円 | 23年 |
0円(完済) | → | -170万円 | 8年 |
0円(完済) | → | -150万円 | 10年 |
0円(完済) | → | -205万円 | 17年 |
141万円 | → | -550万円 | 27年 |
当時の約定利率や取引状況によって、金額は異なりますが、一例として参考にしてみて下さい。
プロミス過払い金回収までの期間について
2019年の事例では、請求をしてから、裁判経由で、入金まで約7ヶ月というケースがあります。
2022年の回収事例では、500万円以上の過払金回収事例で、裁判を起こしてから10ヶ月後に回収というケースがあります。金額が大きい場合には、細かいところも争ってくることが多いです。
裁判を起こした場合、空白期間があれば分断の主張はしてくるほか、遅延損害金等の細かい争いをしてくることはあります。
和解がまとまるのは早いのですが、回収までは、相当の期間が必要です。
ただ、決算の時期になったりすると、急に回収までの期間が早まることがあります。
プロミスの歴史
プロミスは、80年代から武富士と消費者金融業界のトップを争っていた会社です。
サラ金業界でトップレベルの業績をあげていた会社です。
武富士等の他の消費者金融が世論からバッシングを受ける際にも、プロミスはうまくかわしてきたという印象を受けます。
近年では、消費者金融のなかでは、比較的バッシング等をされていない会社です。
創業者の神内氏は1962年3月、関西金融株式会社を設立し、これがプロミスの第一歩になったとされています。
他の消費者金融よりも多少早い進出時期でした。
その後、関西金融を関西商工、関西プロミス株式会社に変更しています。
資本金も増資。
関西地方から東京へ進出してきます。
そして、1980年、プロミス株式会社に社名変更します。
他社を買収、合併するなどして、店舗数を伸ばします。
なお、1974年には、自由返済方式を導入。
元利を計画的に返させる方式から、元金はゆとりのある時期で良いという方式に。
月々利子だけ払えば良いというものの、元金を返しにくくなる仕組み。
1982年には、「主婦の方もOK」「どなたにも百万円まで」などと記載したチラシを配布したことで、JCFA(日本消費者金融協会)から倫理規定「学生等、返済能力及び自立能力の無い人に対する勧誘や過剰貸付を招くおそれのある表現は用いない」「誤解を招くような表現や無差別貸付であるかのようなまぎらわしい広告はしない」との条項に反するとして、6カ月間の資格停止処分がされています。
この年、広告業務を電通経由でおこなう体制に切り替えています。
2000年には、他社と合弁でモビットを設立。
2004年に三井住友フィナンシャルグループと広範な業務提携。
2012年にプロミスからSMBCコンシューマーファイナンスに社名変更しています。